
Project Title
日本酒とコミュニティ
プロジェクト概要
お酒をメディアにして、人から人へつなぐコミュニティづくりの実践。
- 動機・課題
日本の地方では人口減少と過疎化が社会課題になり、産業が衰退し伝統文化までもが危機にさらされている。日本酒造りも例外ではなく、廃業する酒蔵は年々増えている。直接的に定住人口を増やすことはすぐには難しいが、その地域を好きになって足を運んでもらう人たちの裾野を増やすこはできるのではないだろうか。私たちは普段お付き合いのある方々に地域をお裾分けしたいと考えた。
- 仮説・解決方法
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている中山道34番目の宿場町、奈良井宿にある杉の森酒造とタッグを組み、オリジナルパッケージの日本酒を製造した。仕込み段階から製造に関わることで造り手のこだわりと奈良井宿の地域性と風土を瓶に封入し、「歓びと感動」でパッケージした。出来た日本酒は地域の熱量を全国に運び、開栓するたびに奈良井宿を感じることができるコミュニケーションツールへと姿を変えた。
- 将来的なビジョン
これから私たちが出会う人々に、日本酒というメディアを通じて、地域特有の土着的な物語を感じてもらう。日本酒を飲みながら奈良井宿の風土や歴史や街並みや人に思いを馳せることで、その土地に興味を持ち関係人口が増えることを期待している。

乃村 隆介
プランナー/クリエイティブディレクター
空間デザインをヒューマンスケールで考え、新たな空間領域を考える。
領域を横断して課題解決に取り組み、コミュニティ構築と空間体験の“きっかけ”を生み出している。.新たな領域を開拓しながら、企画構想段階からデザイン・施工フェーズまで一貫したクリエイティブディレクションを担う。

井部 玲子
乃村工藝社のユニークなクリエイティブを、既存の領域にとらわれず、さまざまなところへ届けたい。空間づくりを通して、心の豊かさのある社会を作りたい。そんな思いで、プロジェクトを進めています!

岡本 悠雅
プランナー
企画はコミュニケーションの延長。関わった人の種類や数、交わした会話の量だけ、深みが出ると思います。
だからこそ、領域やアウトプットには捉われず、多様な分野での共創を愉しんでいます。