
《HUMANIC DOME》は、体験者自身のバイタルデータを可視化し、以前に体験したほかの体験者のデータと自身のバイタルデータを重ね合わせることで、他者とのシンクロナイゼーションや干渉を表現する装置です。
電話、メール、チャットなどのコミュニケーションツールは、歴史とともに常に私たちの身近にあるものとなりました。そして私たちのコミュニケーションは、次第にそれらのツールに依存し、自分の感情に応じてツールを選ぶことで、多様な手法で表現できるようになりました。しかし、それと同時に本来の自分にある感情の変化に気づけないことや、相手の感情の変化が分かりづらくなっているように感じます。
このような背景から、NOMLABはNTTドコモと協業し、次世代コミュニケーションの実現を目指した協業を開始。プロジェクトでは、IoT技術を活用した新たなコミュニケーションの実現に向け、装置の共同開発や空間デザインの共同提案に取り組み、コミュニケーションの主要な要素である言葉や表情によらずに、「自分自身の心の原点回帰」と「言葉を介さない新しい相互理解」の形を《HUMANIC DOME》の体験を通じて模索していきます。
NOMLABは、本システムによって抽出されたバイタルデータを可視化し映像を表現するシステムの開発および空間演出を担当しました。



高野 次郎
NOMLABディレクター
得意分野はデジタルを用いた表現、コミュニケーション領域とエンターテイメント領域。2010年からは海外プロジェクトも多数手がけています。移動と妄想の繰り返しにより、素敵な未来を想像することがライフワーク。

西川 雅博
テクニカルディレクター
メカ・映像・音響を組み合わせた複合演出のテクニカルディレクションを担当しています。イベント/企業ショールーム/アミューズメント施設など幅広い市場を手掛けています。

吉武 聡一
デジタルクリエイティブディレクター
空間体験のプランニング、デジタルコンテンツ制作を企画から実装まで一貫して行うディレクター。主な研究開発のテーマは空間におけるデータ活用。乃村が取り組めていない領域で新たな価値・ビジネス創出に挑戦中。