
Project Title
空間における音環境に対する新しい評価基準づくり
プロジェクト概要
⽤途にあった賑わいを⽣み出す⾳環境とは?空間デザインの視点から、⾳環境の新たな評価基準を⾒出す。
- 動機・課題
現在の空間における音環境に対する評価基準は、騒音のない静かな空間を正としていますが、たとえば、飲食店の様に会話を中心とした用途など目的によっては、それが全てではないと考えました。
そこで改めて「利用者がその空間に求める適切な音環境はどのようなものなのか?そこに対して、いったい空間デザインで何ができるかのか?」その要因を探り、音環境に対する新しい評価基準づくりに取り組みます。
- 仮説・解決方法
研究対象は、空間デザインとして特に最適な音環境であることが求められる「飲食店」としました。飲食店への来店者目的で考えた時、「心地よく会話できる空間」であるか否かはとても重要です。私たちは、その要因を探るため「アノニマス= 他者の存在がどれくらい気になるか」という側面に着目しました。
アノニマスという側面から、音環境を空間デザインの視点をもって調査・分析し、飲食店における最適な音環境の傾向を見出します。
- 将来的なビジョン
空間デザインにおける「最適な音環境」を深掘りし指標化します。
①収集した情報から傾向を具体的に数値化します。
②実証実験を行います。
③「最適な音環境」の新たな評価基準づくりに取り組みます。
④見出した指標を用いて、実際に空間をデザイン・設計します。
最終的に空間デザイン・設計に活用できる音環境の新たな評価基準をつくり、我々が提供する商品価値の品質向上に繋げます。



津本 祐一
ディレクター
2003年入社。商業施設・ホテル・オフィス・ミュージアム等、多岐にわたってプロジェクトを担当。空間の新たな可能性を拡げるため、五感・身体全体へと拡張した「目に見えない空間のデザイン」にアプローチしています。

添田 悠平
アカウント
2017年入社。多店舗展開プロジェクトや企業展示会・ショールームといったB to B案件を主に担当。学生時代の音楽活動をきっかけに、空間における音がもたらす感動の正体について興味を持つ。

横山 尚明
デザイナー
商業施設、専門店、飲食店、ホテル、海外案件など商業空間のデザインを幅広く手掛けています。人が長く滞在する空間デザインが多く、人々が居心地の良い時間を過ごせる空間づくりに取り組んでいます。

富田 弦
デザイナー
商業・展示・街と人が関わるすべてのコミュニケーション空間のデザインを担う。
自然物が精巧を極めた佇まいで、無駄なく、細部にいたるまで美しいように、人間が創るモノゴトも同じものでありたいと捉え取り組む。