
Project Title
手ザイン
プロジェクト概要
森と人の長い営みを次世代へ、日々の仕事を通じて健全につないでいくために。
- 動機・課題
私たち「手ザイン」のメンバーが、身近な林業地・埼玉県飯能市を訪ね、森を歩き、木材の様々な表情、生産者の想いに触れたとき、その体験は自らへの強い問いとなって返ってきました。“手で考えるデザインがしたい”このプロジェクトは、PCと頭の中だけのクリエイティブワークではなく、自ら素材と向き合い手を動かしながら考えたいというデザイナー、プランナーたちの想いから生まれました。環境・材料・技術・自分自身…すべてを結びなおす新たな創造に取り組んでいます。
- 仮説・解決方法
産業革命による機械化・分業化で拡大した生産力は、利便性と共に、望まぬ地球環境問題も生み出しました。これを解決し、私たちの暮らしを本当に豊かにするための創造力を発揮していくには、分業化から生まれたデザインという概念自体を問いなおすことが有効と考えます。自らの手と体を使って考えるプロセスをデザインの中に取り込んでいくこと。産地の方々との対話と共創でモノゴトを再発見し、木材の価値、空間の価値、事業、社会の持続性を高めるデザインの開発に取り組んでいます。
- 将来的なビジョン
木・木材との関わり方を変えるところから、私たち自身の意識が変わりました。「手ザイン」でアイディアを生み出しながら、お客様、産地の方々・協力社の方々と共に、“ライフサイクルのすべてが幸せな木質空間” を一つ一つ創っていきます。その実践を通じて“デザインの美意識を変えていきたい” と考えています。

井上 裕史
デザインディレクター/一級建築士
2007年に乃村工藝社へ入社し、博物館などの展示設計、ショールームなどの空間デザイン業務を経て現在に至る。近年はホテルや旅館を中心に幅広い領域で空間コミュニケーションを軸としたデザインを行っている。

數坂 幸生
デザインディレクター
2000年入社、商業、ホスピタリティ分野を中心に、大小関らず幅広い空間デザインアプローチを行うことが得意で、街や地域との関わり、大きなレベルでの体験を軸とした提案を積極的に行っている。

梅田 晶子
プランナー
展示・グラフィック編集等の傍ら、人と自然を結びなおすモノづくりの在り方を模索。地域の木を活かして使うことで空間づくりを通して未来の森づくりに貢献できる可能性に希望を感じ、社内外の方々と共に産地を訪れ、木との関わり方を変える活動を推進している。

浅井 未来
デザイナー
ホテル・飲食・専門店などのデザインを担当し、全国津々浦々大きな案件から小さな案件までそこに寄せる人の想いを大切に丁寧な空間づくりをモットーにしています。

村山 明宏
デザイナー
乃村工藝社の展示設計を行う部署へデザイナーとして配属。その後、建築側の構造、法規などの知見を活かした案件を軸に、現在はホテル・宿泊関連の設計に主に携わる。

小澤 一樹
デザイナー
2021年入社。一級建築士。建築の知見から、表層的でないインテリア設計の在り方を模索する日々です。

深堀 習太
デザイナー
みんながしない仕事をしていたら、渋谷駅周辺で一番たかいラウンジをデザインしたり、高速道路を公園にするデザインをしたり、心に残る個性的な仕事に出会ってきました。自分が経験したこともない個性的な仕事とこれからも付き合っていきたいと考えています。

葛西 由樹
デザイナー
2023年入社。なぜその場所、その形なのか、根拠をもってデザインすることを心がけています。新しいことを知ることが好きです。

吉田 雅之
プランニングディレクター
研究所での調査・研究や情報発信、ミュージアムでの学芸員としての業務経験も重ね、調査、構想、計画、設計、施工、運営に至る幅広い業務経験を活かしてミュージアムをはじめとした文化施設の業務に取組んでいます。

岡村 有希子
広報
ブランドコミュニケーション部にてアウターコミュニケーションを担当。社員や関係者の方々などが、どのような想いや考えでアクションを起こし社会課題解決に取り組んでいるか、温度感も含めてみなさまに伝えられるよう心がけています。