
Project Title
Immersive Motion
プロジェクト概要
リアルとデータが無限反射する未来空間体験。
- 動機・課題
私たちは現実世界を一人称視点で体験しますが、鏡や投影を通じて第三者的に自分を知覚することで、存在感や自己像を再認識します。技術の進化により、リアルとバーチャルがシームレスに統合されつつあり、リアル空間におけるミックスリアリティのあり方を探る試みが進んでいます。これにより、リアルとバーチャルの自分を同時に体験し、新たな自己認識の可能性を模索します。
- 仮説・解決方法
5Gやクラウドレンダリングなどの最新技術により、動作データ(IoB: Internet of Behaviors)が高速処理され、リアルタイムでバーチャルキャラクターに反映されます。モニターと鏡を向かい合わせに配置することで、リアルな自分とパーソナライズされたアバターを同時に知覚し、リアルとデータが融合した世界に没入します。さらに、鏡に映る自分とアート表現で加工されたアバターを比較することで、自己の多面性や複雑さを意識する機会を提供します。
- 将来的なビジョン
「私」、「リアル空間にいる私」、「バーチャル世界にいる私」の三位一体が織りなす、哲学的かつ実験的な空間体験の実現を取り組みます。リアルとバーチャルの自分が無限に反射し合うこの空間は、哲学的な問いに挑むだけでなく、感情や行動を柔軟に表現できる新しい実験的な体験を提供します。最終的には、Mix Realityにいる人を起点とした、新しい空間体験のあり方を追求します。

中村 瞳
映像ディレクター
主に映像の企画・シナリオ作成・演出を行っています。
プロジェクションマッピング、デジタル機器を用いた映像や光の演出コンテンツを得意とする。
リアル空間の持つ良さを映像やデジタル演出で拡張し、融合させた空間体験づくりを行っていきます。

チャン ユエ
人と空間の関係性を掘り下げたい、リフレクションを探求するプランナー。デジタル媒体を活用し、空間体験を面白くロマンチックに。

永野 航
デザイナー
演出と空間を掛け合わせることで動きのある空間体験を作り出すことを得意とする。ジャンルやスケールに囚われず、常に技術と感性のはざまで新しい空間づくりに取り組む。