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さまざまな身体の感覚・知覚にもとづいたデザインによって空間体験の可能性が広がるか?

Project Title

感覚・知覚

プロジェクト概要
 多様な身体性にもとづくデザインアプローチの構築

 

動機・課題

これまでの空間体験のメインストリームは、主に視覚であったり、マジョリティのためのものが多くを占めていました。
多様で包括的な空間デザインのあり方が問われる昨今において、これまで日が当てられていなかった身体性や感覚から空間デザインを考えることは、むしろ空間体験の可能性を押し広げることにつながるのではないでしょうか?

ダイバーシティやインクルーシブを実現する空間を、社会の中のコスト(ネガティブ)として考えるのではなく、空間体験の可能性を広げるもの(ポジティブ)として構想したい。

仮説・解決方法

個人的なメンタルヘルスに関する経験をもとに、空間デザインの可能性を広げるアプローチを考える ①フェイクグリーンとリアルグリーンの影響差の研究 →グリーンと緑視率の関係から、空間にはグリーンがあると望ましいことが明らかになっている。しかし、そのグリーンがリアルなのかフェイクでも問題がないかの違いは未だわからないままでいる。当然リアルグリーンが配置される方がふさわしいが、しかし、条件によってはリアルグリーンが置けない環境も存在する。(虫がついてしまうなど)そのような条件によって緑視率がどこまでだったら貢献できるかの研究を行う ②フラクタルパターンと、リラックスの関係性 オフィスなどの空間が無味乾燥とするのではなく、リラックスできるもののヒントとしてフラクタルパターンの存在がある。ジャクソン・ポロックの絵画をみてリラックスする研究があるように、フラクタルパターンの存在が空間デザインにおいていかに有効に機能するかのプロダクトを生み出す

将来的なビジョン

ニューロダイバーシティという言葉に代表されるように、個々人の違いをもとにそれをエンパワーするようなプロダクトを作り続けることで、人と違うことが結果として空間デザインの可能性につながるような仕組みを作り、ダイバーシティという概念を、ボトムアップで立ち上げていきたい

大栁 友飛

デザイナー

「空間とはなにか?」という根源的な問いのもと、デザインを通じた空間の探求と可能性の拡張がミッションです。空間のデザインはもちろん、マテリアルの開発やシステムの構築、ときには研究をして論文や書籍の制作を行うなど、多岐にわたって活動中。

松本 麻里

デザインディレクター/「インクルージョン&アート」リーダー

多様な人々が「文化芸術体験を介して社会や世界とつながり新しい価値観と出会う」をテーマとする未来創造研究所「インクルージョン&アート」のリーダーを務めながらユーザーや当事者と共に誰もが心地よく過ごせる場とプログラムのデザインを行う。

佐竹 和歌子

プランナー

博物館や科学館など文化施設を中心に展示空間のプランニングを行う。多様な利用者と共につくるインクルーシブワークショップの企画や実施にも携わり、誰もを受け入れる施設づくりと、その可能性を拡げていくことを目指す。

堀池 勇綺

センサリーフレンドリープロジェクトマネジャー

これまでに培ってきた経験を元に、プロジェクトの全体推進を主に担当。
外出をあきらめていた人や、外出が困難であった人達にも、安心して外出をし、体験や感動を持ってもらえる空間づくり、サービスの提供を目指して取り組んでいます。

今井 健人

プランナー/エンジニア

専門である認知科学とメディアアートを土台に様々な媒体で創作活動を行う|万人へ錯覚を促す恣意的な空間体験づくりに取り組む|クマ財団5期生|SIGGRAPH ASIA 2022 Best XR Content Award, 第0回 Tech Direction Awardsなど受賞歴多数。

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