
乃村工藝社の未来創造研究所NOMLABとローランド ディー.ジー.による、3Dセラミックプリントの内装建材への開発を目的とした共同プロジェクトは、立体的なタイルデザインの自動生成を目指す。本プロジェクトでは、プログラムを介したデザインデータの自動生成、製造、施工方法などをクリアした「Prototype Pattern 立涌」を「OSAKA FUORI SALONE 2025」にて展示いたします。

「OSAKA FUORI SALONE 2025」
9月10日(水)~16日(火)大阪なんばエリアを中心に開催される世界最大の家具見本市「ミラノサローネ」と同時に開催されるデザインの祭典「フォーリサローネ」の日本版として、ミラノの姉妹都市である大阪市でプレ開催されるものです。テーマである“陶酔するライフスタイル”の下、【住】(建築・家具他)を中心に、“アート性の高い暮らしを潤すモノやコト”の魅力発信を図るべく大阪府市内の関連ショールーム(店舗)、関連施設(ギャラリー他)を活用し、展示・体験・ステージプログラムを実施されます。
「 OSAKA FUORI SALONE 2025 」特設サイト OSAKA FUORI SALONE 2025
Prototype Pattern 立涌
平面的な文様を紐解き、立体的な文様としてにプログラムにより生成されたデザインです。3Dプリンターによる造形技術を組み合わせて、これまでにない装飾の可能性を示します。
生成されたデザインは同じものは二つとなく、最終工程では職人による釉薬(ゆうやく)を施すことで、デザインの美しさと素材としての揺らぎや深みが生まれ、光のあたり方によって豊かな表情を見せるようになります。
デジタルの精密さと、職人の感性が重なり、新しい内装建材としてのセラミックの可能性を示します。

ローランド ディー.ジー.株式会社について
ローランド ディー.ジー.株式会社は「世界の創造(ワクワク)をデザインする」をパーパスに掲げ、誰もが手軽に表現やものづくりを行えるデジタルソリューションを通じてより豊かな社会の実現を目指します。主力製品の業務用インクジェットプリンターは、広告・看板からインテリア装飾まで幅広いビジュアルコミュニケーション用途で活用されています。また、個人のニーズに合わせたグッズのパーソナライズや、少量多品種のカスタマイズ生産を実現するプリンターやカッティングマシン、3Dものづくり製品などにより、デジタルファブリケーションの新しい可能性を開拓しています。近年では、プリント業務の生産性向上を実現するコネクテッドサービスや、独自のシステムで中小製造業の生産現場を改善するクラウドサービスを提供し、デジタルトランスフォーメーションの推進に積極的に取り組んでいます。

吉田 敬介
デザイナー / デザインエンジニア
プロダクト、照明、インスタレーション、展望台や美術館など様々な領域・スケールにおいて、複雑なジオメトリーデザイン、マテリアルやファブリケーションなどプログラムで表現している。